■作業期間 : 4ヶ月
■作業内容 : ゴム支承切断
災害により損傷したゴム支承を交換するための切断を行いました。
支承の上下には28mmのせん断キーが入っているため、ジャッキアップだけで交換するには最低でも28mm以上のジャッキアップが必要になります。
しかし、それだけのジャッキアップをすれば、一般車両が走行している橋面上の伸縮装置で段差が生じ、危険が伴いかねません。
より安全に支承の交換をするために、ジャッキアップを最小限に抑え、損傷した支承を中抜きするための切断としてワイヤーソーが採用されました。
ゴムと鉄を切断するにあたり、切断時に発生するゴム片や鉄粉が床版や橋脚に付着しないように養生を徹底しました。
ゴム支承は鋼板とゴムが交互に積層しており、切断の仕方次第でトラブルになり得る可能性があるためラインを見極める必要がありました。
切り直しが難しい中でトラブルを未然に防ぐために、周速と張力を抵抗に合わせて一定で調整し、ワイヤースリーブも破断する前に定期的に交換しました。
その結果、上り、下り合わせて56基のゴム支承をトラブルなく切断し、安全に交換することができました。